ぬか漬けのぬか床の作り方

ぬか漬けは、家庭で作る漬け物の代表です。それぞれの家庭の味が作れますし、一度作ったぬか床は、手入れがちゃんとしていれば、一生使えるのです。まず、熱湯消毒したホーロー容器などにぬか・小さくちぎった食パンを入れ、沸騰させた塩水を加えて耳たぶくらいの堅さに練り、赤唐辛子を加えます。分量はぬか1kgに対して、塩200g、水1.5リットルの割合です。捨て漬けといわれる野菜を漬けます。だし昆布は10pの長さに切り、干しシイタケの傘の部分はおろし金でおろし、赤唐辛子はそのまま混ぜこみます。大根やキャベツなどの野菜に塩をふってぬか床に埋め込みます。毎日かき混ぜ、風味をよくする粉辛子やショウガ、サンショウ等を入れ、ぬか床が慣れるのを待ちます。

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野菜をぬか漬けにする

キュウリやナスはそのまま、大根やニンジンは10cmくらいの長さに切り、太ければ縦に2等分して塩をまぶし、ぬかに漬けます。キャベツは、1枚ずつはがして、葉にぬかをひと握り包むと良く漬かります。大根の葉の部分は、しごいて取り除き、茎の部分を漬けます。軽く塩をふってぬかをかぶせます。ぬか床の深さ半分くらいのところを掘り起こすようにし、材料を並べてぬか床をかぶせ、表面を平らにならします。容器の周りはきれいにふきましょう。春と夏は気温が高いので2時間ほどで漬かってしまいますが、冬は時間がかかるので、早く食べたいときは、小さく切り分けて漬けるとよいでしょう。

ぬか漬けの珍味、ふぐのぬか漬け

ぬか漬けの珍味に、ふぐのぬか漬けがあります。ふぐには毒がありますから、毒の無い部分のぬか漬けかと思いきや、なんと、毒がたっぷりつまった卵巣部分のぬか漬けなのです。石川県の「あら与」という会社が作る「ふぐの子ぬか漬」という商品がふぐの卵巣部分のぬか漬けなのです。そのまま食べたら5〜6人の致死量の毒があるふぐの真子(まこ)と呼ばれる卵巣を、30%の塩水で1年間、塩漬けします。その後、ぬかに2年間漬け込みます。この時、イワシを塩漬けして抽出したエキスも使うそうです。そうすることによって、不思議と毒が消えてしまうのだそうです。毒が消えているかどうかは出荷時にきちんと検査するそうなので安心してください。このふぐの卵巣のぬか漬け加工は、石川県だけでしか認められていません。誰がこんなぬか漬け加工方法を考え出したのかも、どうしてふぐの毒がぬか漬けによって消えるのかもわからないそうです。肝心のふぐのぬか漬けのお味は、ぬか漬けなので塩っけは強いですが、珍味って感じだそうです、あまりよくわかりませんが。このふぐのぬか漬け、お値段もそれほど高くはないので、勇気のある方はどうぞお試しあれ。

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